「お金×幸せ」の多様な価値観に向き合う
企業の優位性を正しく伝えたい
Outline
概要一人ひとりのライフプラン実現を通じてファイナンシャル・ウェルビーイングの支援をするブロードマインド社。 同社の差別優位性を世の中にどう認識させていくか、コーポレート・ブランディングを再検討する戦略プロジェクト。
保険商品、投資信託・債権、住宅ローンなどさまざまな金融商品やサービスが出そろい、それらの選択肢を一手に取り扱う企業も年々増加しています。同じような事業形態の企業が横並びとなり、“みかけ上の”サービスの均質化といえる状況の中、他社との差別化が難しい競合環境となっていました。
サービスや金融商品を超えた企業姿勢を強みと考える同社において『⾦融に倫理を、⼈⽣に⾃由を』と謳う企業ミッションを具体化し世の中にどう認識させていくのか、コーポレート・ブランディングを再検討する必要がありインテグレートにご相談いただきました。
Process
戦略/実行抽象的な概念を具体化
サービスや金融商品を超えた企業姿勢をどう伝えるかを考えるために、まずは社員および経営層にヒアリングを行いました。金融のあり方、顧客の幸せとはどういう状態と考えるのか、お金というものをどうとらえているのか、抽象度高い概念を紐解き、整理していきます。
理想の人生を諦めないために、お金との向き合い方を考える「ライフプランニング」
紐解きながら見えてきた重要なポイントは、理想の人生を諦めないために、お金との向き合い方を考える「ライフプランニング」が重要なキーワードであり、アクションであるということ。
ファイナンシャル・ウェルビーイングの捉え方は多様であり、一人ひとりの目指すものによってお金と幸福の価値観に違いがあります。だからこそ、必要な時に必要なお金を使えるように、お金の向き合い方を考えるライフプランニングの重要性への理解は不可欠です。ライフプランニングの重要性を広く浸透させ、その先導者がブロードマインド社であると認知されることが大切だ、という共通の理解のもと、実施フェーズへと進みます。
人生の練習ができる「ゲーム」が生みだしたもの
ライフプランニングの重要性を訴求するためのユニークな取り組みとして、ゲームに着目。オリジナルのカードゲームを制作し施策を展開していきました。解説だけでは難しい話に終わりがちな内容を、ゲームでの“疑似体験”を入口に、ライフプランニングを知ればどれだけ人生が変わるかの理解を促す狙いです。
投資などの金融商品の使い方を学ぶものではなく、今後の人生にはどのようなライフイベントが起こり得るのか、それにはどのようなお金・時間がかかるのか、自分が取る選択によってどのような違いが生まれるのかなど、考えながらライフプランニングの重要性を学ぶ、いわば「人生の練習」ができるゲームとなっています。
ゲーム完成後、ブロードマインド社員が講師となり小・中・高校生を対象にこのゲームを活用した金融教育授業を実施しています。授業の中では、必要な時にお金を使えるようにすることや、理想の人生を諦めないためにも「ライフプランニング」で将来を可視化しておくことが大事だと伝えていますが、それブロードマインド社の目指す未来であり、企業姿勢であり圧倒的優位性です。
そして、このような同社の取り組みが発信されていくことにより、具体化したイメージが社内にも浸透していく、いい循環が生まれています。
日本の金融リテラシー向上とゲームへの期待
人生の練習ができるゲームを実施した学校関係者から様々な感想が寄せられています。
- ライフプランニングの重要性、ファイナンシャル・ウェルビーイングを学べるよいきっかけになった
- 小学生はもちろん、さまざまな層においても学びがあるコンテンツだと思う
- 高齢者と子どもの組み合わせでゲームをしてみても新たな発見がありそう
日本の金融リテラシー向上、ファイナンシャル・ウェルビーイングの実現を目指した、ブロードマインド社の取り組みは続きます。